生理用品ミシュラン 九章・噂のムーンパンツ篇

以前作ったホームページで「生理用品ミシュラン」というのんを書いてました。

http://milkmilkmilk.g3.xrea.com/cow.html#4

が、もうここはあんま更新していないので、こっちで続きをやります。

 

前回の更新を見てみますと、最も最近新たな生理用品にチャレンジしたのが既に7年前、「月経カップ」回でありました。こやつは(前に書いた通り)たしかに快適だし安心感はあるのですが、やはり洗浄が面倒・一定の条件の整ったトイレがないと使いづらい、というのが大きくネックになっておりまして、その後はずっと準レギュラー的ポジションであります。

とはいえこやつのインパクトはなかなか大きかったので、もう自分が生きているうちは(月経があるうちは)新たな生理用品を試すこともないかなア、と思っていたのですが、その後、ムーンパンツなるものが開発されたと知り、「これはー!!」と思ったのでした。

https://www.moonpants.jp/about-us

 

ムーンパンツとは台湾で開発された新しいサニタリーグッズ、吸収性のある特殊な構造により、パンツ自体が血液を吸い取ってくれるので、表面はサラサラのままでナプキンが要らないとのこと。ま、まぢかーー!!?? そんなん夢の生理用品やんか! 思えばまだ月経に馴れない思春期の頃、特に暑い夏や運動の必要がある日はナプキンの存在がキレるほど煩わしくて「なんでとうに卒業したはずのおむつみたいなやつをまた装着せんとあかんのや」と憤ったものでした。憤りのあまりいっそノーナプキンで過ごしてみて血まみれになるなど(そりゃそうや)アホなこともありましたが、あの頃夢みたパンツ素穿き出血デイズがついに!? 

しかしムーンパンツは一枚5000円前後と、パンツとしてはそこそこのお値段でありますので、しばらく購入を迷っていたのでした。初経の早かった私は閉経も早いだろうし、5000円出してもどれくらい長く使えるかな……と。しかしまあ出血ライフは意外に長いというし、出血終了後も尿モレ対策に使えるかもしれん、と思い、また今年は月経生活30周年でもあるので豪勢にやるぜ!と思い、購入を決意しました。

 

 

購入の後押しになったのはもう一つ、大阪梅田大丸の「ミチカケ」の誕生です。

https://shopblog.dmdepart.jp/umeda/michikake/

 女性の性と身体に寄り添うフロア、ってことで去年秋にオープン。「生理バッジ」で炎上して話題になったりもしていましたが(経緯は割愛)、ムーンパンツを扱うショップも出店しているというので行ってみることに。ムーンパンツ、一般の下着屋では見かけることがなく、通販以外で入手しづらいのも購入を迷う一因だったのですよね。

 

ミチカケは、普通に衣類やコスメを扱うショップも多くて、普通の百貨店のワンコーナーって感じでした。一見どのスペースがミチカケなのか分からず、だいぶウロウロ。百貨店、苦手なので挙動不審になってしもうた……。ムーンパンツを扱っているのは、ラブピースクラブがプロデュースするMOONDというお店。やはり目玉商品らしく、店頭にムーンパンツが飾られていて、早速実物を触らせてもらいましたら、思ったよりクロッチの生地が薄くてびっくり。何層にもなった布の断面も展示されていました。洗濯の仕方など、店員さんが親切にいろいろ教えてくだすったのもよかったです。以前も書いた記憶があるんですが、順々に初潮が訪れ始めた小学生時代、皆が悪いことのようにコソコソと生理用品や生理痛の話をしないといけないのが暗くてイヤで、よってこんなふうに店員さんと「月経カップも便利ですよね」「できるだけラクしたいですよね」みたいな話をできるのはやはり嬉しいことやなあ。で、この機会に一枚購入してみました。

 

包んでもらうのを待つ間に店内を見たのですが、MOOND、きらきら可愛いお店でした。セックストイなども売られており、私はそういうのんわりと照れてしまうんですが、卑猥で淫靡な感じはなくお洒落。勿論、女性の性や身体を、オープンにヘルシーにのみ語る必要はないし、卑猥や淫靡も好きなんですが、しかしこれまでの歴史を思えばまだまだこうしたアプローチは必要であろうし、こうしたきらきらした空間を作り上げたのはやはり北原みのりさんの功績なんやろうなあと思うたのでした。

 

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話が商品以外のところに飛びまくりましたが、肝心の初回パンツのレポです。早速30周年記念出血ウィークに開封してみました。

こんな感じの立派な箱に入っています。(左はMOONDのカタログ。) 

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このうさぎさんも可愛い~~。ムーンだからうさぎなのね。

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ムーンパンツは、多量出血時には他生理用品との併用おすすめとのことでしたが、初回は素穿きを試してみたかったので、少量日にそうしました。

いきなり外出時に使うのは不安なので、まずは就寝時に使ってみたらば、これは~!! 多くの人が覚えがあると思うんですが、出血中って血があちこち流れたりナプキンがズレたりしないように硬直した姿勢で寝ることが多いと思うんですが(私はそうなんですが)、思う存分ごろごろできるし脚開いて寝たりうつぶせたりもできるー! そしてすぐ吸収されるのか、たしかにサラッとしている! まじすごい、パンツ界の革命児やん!!

あと、ふしぎに思ったのは、出血するときの気色悪い感覚(ありますよね?)が軽減されたことです。あの感覚は、もしかしたら出血そのものの感覚でなくて、血液が生理用品に吸収されるまでの隙間で起こってる感覚なんやろか? まあ分かりませんが、私はそんなこともあったということで。

ムーンパンツの吸収量はナプキン2~3枚分ということで、もちろん無限であるわけではないので、それを越えると違和感があるし不快感もあります。

 

洗濯は、めんどいかなと思ってましたが、月経カップよりはラクです。重曹に浸けるのが推奨されていますが、店員さんによると「水だけでも大丈夫」とのことだったので、時間ないときは水浸け→水洗い→洗濯機にしています。特に汚れが残ったりはしてないっぽいです。

 

調べてみると、ムーンパンツ以外にも、吸収型ショーツが出てきているようですね。すごいなあ。ごわごわしたナプキンに苦しんでいた30年前とは隔世の感です。そのごわごわしたナプキンでさえ、先人の努力のたまものであったわけですが。

ちょっと心配なニュースとしては、Thinxという商品のクロッチ部分から害のある物質が検出されたという報告がありました(この物質がこの商品に、または吸収型ショーツに特異的に含まれる物質なのかどうか、また含まれていたとしてどの程度の害があるのかないのか、などは私はちょっと分からずです)。Thinxからは反論の文章が出ています(https://www.shethinx.com/blogs/thinx-piece/how-we-ensure-thinx-are-body-safe)。詳しくない話題についてあんまりあれこれ書くのもよろしくないですが、一応そんな情報もあったということで記しておいた次第です。

 

 

※あ、ミシュランやのに星つけるの忘れてた……まあええか。