そんなわけで14年ぶりに境港に参りましたのですが、とても! よかったです。
前回は、2006年夏の豪雨の中、足首まで雨水に浸かりながらじゃぶじゃぶと歩いたのでありましたが、今回は時折小雨が降ったものの、総じて快適なお天気でした。
夜の露天に浸かりながら、温泉の湯面に小雨がきらきらと落ちてくるのはかえって美しかったです。
前回の写真。雨にけぶる海。誰もいませんでした。
これはこれで楽しかったが……
今回。海がきれいに見えたー!!
前回はほぼ誰もいなかった鬼太郎ロードも、観光客であふれていました。オブジェも少し増えたのかな??
こちらはかわいい境港の駅舎の前の、水木先生像。
手もとの原稿にはちゃんと描き込みがあり芸が細かい!
本当にこんなふうに妖怪たちに囲まれて執筆されていたんだろうなア……と思わされます。
駅前ビルの上階にはサウナがあり、前回はやることなさすぎて一人で入浴して帰ったのでしたが、ポートサウナ、まだありました。これはそのとき作ったスタンプカード(次来る機会はいつになるんだと思いつつ目玉おやじ欲しさに作った)。
今回はお正月だったので、沿道の妖怪たちがみんな正月飾りを結び付けられているのが面白かったです。なんかシュール。サラリーマン山田まで!
この背景に写っている目玉おやじ提灯のあるお店、前回来たときお昼ご飯を食べたお店です。天ぷらそばをいただいた覚えがあります。大雨の中の女一人客にも親切にしてくださったので良き思ひ出であります。
初めて知った妖怪。手のひらに目玉がついてる人。
金剛宮の「目から手ちゃん」の逆(逆??)ですね。
こちらはくだんちゃん。くだんちゃん、えらく可愛いやん!
妖怪神社では目玉おやじが回転していました。
商店街は相変わらず、それぞれのお店が妖怪的な趣向を凝らしていました。
めっちゃ気合いの入っているお店もあって凄い。
こちらは電機屋さん? とのことですが、精巧な手作り妖怪たちが展示されていました。鬼太郎ナイズされる以前はどんなお商売をされていたのかなあ。
かと思えば脱力一反木綿もいて良けれ!
前も書いたけれど、地元の人がそれぞれのやり方でこうした町興しに乗っかってるのを見るのが好きなのです。かつ、水木キャラはやはり地元の人に愛されているのかな?と。一方で、通りを一本入ったらば、全然観光ぽくない風景が展開されているのも好き。私は観光地出身なので、観光地のそうした諸々がすべて慕わしく感じられるのかもしれません。
こちらは鬼太郎と関係ないけどなんか良い感じのお店。
地元ならでは的なポスター。
なんといっても今回良かったことは、水木しげる記念館が開館していたことでありましょう!
前回は、大雨の上、水木記念館は休館しており、それ目当てで訪れたらしい数名の観光客がなすすべもなく記念館の前で立ち尽くしていたのでした……。
入口にのんのんばあ!
そういえば展示も全体的にのんのんばあ推しでした。
2階は鬼太郎キャラを中心とした、その他幅広い水木作品とキャラクター紹介、水木先生の愛用品やコレクションの紹介、1階はその生涯をたどる構成となっています。先日、人間椅子わじーの自伝を読んだときにも思ったんですが、あの世のあるなしとは別にして、何か困難や転機に際したときに、この世ならぬものに出会う能力というか資質をもった人っているんですね。なお私はそうした資質が皆無の人間だと思いますが、だからこそでしょうか、そうした「この世の外の世界」をもっている人を見ると何かほっとするのです。
水木しげる、鬼太郎以外もいろいろ知りたいな、と思い、帰ってから早速『猫楠』と『劇画ヒットラー』を買いました。
境港はごはん(お魚)も激ウマで幸せでした。100円回転ずしがめちゃ美味いねん!! 地産のものを使ってて。これは「自分で海鮮盛り放題」の海鮮丼。私の盛りが汚いため伝わらないかもしれませんが、ブリが最高でした。
これが幸せ過ぎたので、帰ってきてからもなんとか我が家で境港を再現しようと、スーパーで寒ブリばっか買うてしもてます。