いつの間にやら京都の町は、赤や黄が美しい季節となっていました。
知らぬ間に気温もぐっと冷え込んでいました。
疎水に浮かぶ鴨ひとり。
お寺の中の黄金色。
疎水から東山を望む。
さて秋の京都といえば古本まつりであります。セックス&ドラッグ&古本まつりであります。年に三度の古本まつりの中でも、とりわけ秋の知恩寺古本まつりは季節も良く雰囲気も素敵。
とはいうものの、ここ数年、古本まつりには不参加がちであったのでありました。しんどいし(特に夏の下鴨はもう暑さでダメ)、古本ならamazonマーケットプレイスでも買えるし……と。
しかし久々に覗いてみて、やはり古本まつりは最高や!となった次第。
このようにお寺の中に各古本屋さんのテントが並びます。いざ行かんとする自分の図 (※正面向き写真も撮ってもらったのですが表情が嬉しそうすぎてやばいので自粛)。
学生時代よく通った一条寺・萩書房さんは今年も看板が素敵。
たくさん買い物してしまいました。
お堂には全集やシリーズものの類が積まれています。子供の塗り絵コーナーもあり、微笑ましかったです。
古本市名物のスタンプラリー(クリアファイルもらった!)やオークション(やる気あるのかないのかよく分からん感じ)もあり、久々にのんびりした秋の一日を過ごしました。
そういや学生時代、ここに来ると必ず誰かに逢うたなあ、とか、ばったり会った知人と話し込んでいつの間にか日が傾いてたなあ、とか思い出し、京都はやはり時間の流れ方が独特であるなと思ったのでした。
今回は、買い物はちょっと控えめに。
500円コーナーをがまんすることが買い物のコツであると気づきました……。(各店が「500円で3冊コーナー」みたいなのを作っており、例年これのおかげで家にわけのわからん本が増えてゆく。)
ちょうど必要だった本、読みたかった本など買えて良かったですが、特に良かったのはこの二冊。
同学社対訳シリーズ『処女のタブー』は、フロイトの「処女(性)のタブー」の原文と訳文が対照され注もついていて、ドイツ語の勉強にぴったりやー。『大学ゲリラの唄』は、学園紛争時代マニアには、素晴らしい資料集!
アア、だから古本市は最高なんやー。amazonとか新刊書店を見ているだけでは見つけられない、こういう本がザクザク出てくるから面白いんや!という古本屋の楽しみを思い出しました。
古本市の袋も、なんだか年々オシャレになっている気がします。
この後、コレクションで軽食を食べました。
相変わらずノーパソで作業してる人が多く、学生時代(って割と最近だが)を思い出しました。
コレクションは、客席が増設されていて、トイレもきれいになっており(ウォシュレットがついた!?)、時の流れを感じました。