犬の気配





今日はぽかぽかとあたたかく、外に出るとそこここで、まめ子のまぼろしがしっぽをふってる感じでした。
もう悲しいわけではないのに、鴨川沿いをチャリで走りながらほろりとしてしまいました。

妹も、「今日あたたかかったからまめ子のこと思い出した」 と言うておりました。
ふしぎ、どうしてあたたかい日には、犬の気配がするんでしょう。

未だに、家の中でもふとしたときに、まめ子感を感じるときがあります。
まめ子が晩年巣にしていたクッションのあたりや、食べ物を見張っていたあたりに、「ふっ」と、あ、犬感、と感ずるのです。
視界の端に、まめ子であってまめ子でないまめ子の片鱗のようなものが見えます。
図式化するならこんな感じ。「亜犬」または「まめ塊(まめかい)」と名付けています。