昼のラヴホテル街(8) 縁切りホテル篇


さて、縁切り絵馬を採取した後、縁切りホテル街を散策いたしました。
思えばこの「昼のラヴホテル街」シリーズで、まだ縁切りホテル街を扱ってなかったのは意外ですね。

一応ふつうのホテル街ですが、なんといってもあの縁切り神社に隣接しているというだけで、独特の妖気を放っているように感ぜられます。
いろいろと事件があったり、幽霊が出るなどという噂があったりもしましたが、あの数々の呪詛絵馬を見た後では何も怖いことはありません。生きている人間の怨念以上に怖いものなどあるでしょうか。
では、まいりましょう。
ところでこの呼称(「縁切りホテル街」)、ひどい営業妨害ですよね…。



縁切り神社の東大路側入り口から入れば、まず出会うのがこのホテルAOI。縁切り神社境内のすぐ真隣です。
よって、ホテルと神社の灯籠のコラボ。






縁切り神社の裏口から出ると、こんな感じです。
少し前はもうちょっと栄えていた気がするのですが、なんだかひっそりしています。










お花が飾られているのは 「ホテル・サンデーブランチ」。縁切り街に似つかわしくないリゾート風の爽やかな外観です。








よく見るとリゾート地のペンション風になっている建物が多い。80年代の憧れって感じがしますがどうなのでしょうか。
ホテルリバージュ。ここは昔、九官鳥?のリバちゃんというやつがいたことで有名でした。もういないのでしょうか。(お会いしたことはありません。)





値段はだいたいどこもこんなもん。むしろこれが最安値。
縁切り街とはいえ市街地なのでお高めなのです。




裏口





ホテルAOI の外観。レトロでかっこいいです。




北側から縁切り神社を望んだ図です。ホテルラブインを経て奥に、鳥居が見えるのがお分かりでしょうか。この中に、あの数々の呪詛があるわけですね。





そのラブインの駐車場表示。こうしたデザインって誰が考えるのか、ちょっぴりレトロで、これはなかなか好きです。
三層になっている矢印も良いし、ロゴには禁断の林檎が!!



# なお、駐車場表示で気に入っているのは、新宿・ホテルParis の、心躍る「OK」です。
# その後、知人がこんな写真をupしているのを見つけ、おもわず、「ああっ!」となりました……。


一見ふつうの民家。ですが、ちょっとしゃれたタイルが貼られています。
ここも何年か前まで、●●荘(名前忘れた)という連れ込み宿(ラブホテルというよりこの語が相応しい)でした。
しかしもう営業されていないようです。




日も暮れてきたので、怨念を背負って帰ります。




なお、あるホテルの写真を撮っているとき(私も大概不審者だが)、探偵ぽい人が表をうろうろしていました。
さきほど神社で見たばかりの諸々を思い出し、沈鬱な気分になったのでありました……