くにおの犬日記


政治家としての鳩山邦夫には、特に何の感情もなく、共感も応援もしていないのですが、先日、ネットで、彼が愛犬について綴ったエッセイを読み、非常な感銘を受けました。


前総務大臣 鳩山邦夫公式ホームページ ――「ジャムと私」第1回
http://www.hatoyamakunio.org/005/2006/06/post_7103.html



まず、この連載第一回。
三人の子どもより犬、とか、秘書からの犬怪我報告に発狂、とか、最初から激烈な表現に面食らいますが、後半の、

「ところがジャムの第一順位は間違いなくこの私。夜は必ず私の枕元で寄り添って寝る。私はこの快感に酔いしれ、ジャム狂いの毎日をすごしている。」


ここでもうダメーーーー!!


その後に続くジャムの日々の記述も最高で、「いつも菜園行きの途中で血を流す。でも私は決して怒らない」「ジャムは明らかに肥満体である」「私の言語の、そう90%はジャムを相手にしたものなのだろう」「ジャムは、しじみが好きである(略)これは「考える犬」とは関係なかったかな」「私のクローンとジャムのクローンが二十二世紀になっても仲良く暮らす、そんな夢を見てしまう」etc、etc、ここに書き写したいフレーズが続々!
ジャムが甘える犬ではなく命令する犬である、というあたりなどは(くにおは一緒にされたくないでしょうが)ちょっとまめ子を思わせます。


そして泣けるのが、ジャムがお星さまになった後のエッセイです。

第21回 「ジャムの遺品を保存せよ」

犬がいなくなった後のことは、犬を愛する者なら誰でも考えることでしょうが、犬とすれ違うたびにジャムを思い出すという記述や、いろんなモノを捨てても愛犬の遺品だけは捨てられないという記述には涙を禁じえません。
犬を連れている人と出会うと嫉妬心を感じ、「オレとジャムはもっと仲良かったぞ」と思ってしまう、というくだりでは思わず滂沱!!


冒頭に書いたとおり、政治家としての鳩山邦夫には特に何の思い入れもないのですが、くにおが犬エッセイストだったら大ファンになっていたでしょう。全犬好きに読んでほしい文章だとおもいました。