セーラー庫

こんにちは。
すっかり寒くなり、冬服への衣替えが急かれる昨今。
今日は突然ですが、「わたくしのもってるセーラー服たち」を紹介いたします。
最近セーラー襟の服が流行っているようで、また時代がわたしに追いついてしまった……と感慨しきりです(注:他に時代が追いついた例としては、カピバラのブレイクなど)。

以下、ベーシック系セーラー、変種セーラー、かろうじてセーラー、の三系統に分類し、それぞれの思い出と思い入れを語ります。原則として、普段着に限ります。つまり、コスプレ用のもの(ロフトとか信長書店で売ってるようなやつ)は除外いたします。よって以下に紹介するものは、あくまで普段着として着ていた/着ているものです。
なお、わたくしは当年32歳です。
ではいってみましょう。



● ベーシック系セーラー

エントリー1: 紺×白ライン(半袖、ワンピース型)


たしかこれがわたしのファーストセーラー。綿。
19歳のとき、大学に入ったころに買うたのでした。
高校まではブレザーだったので、大学デビューだったわけですねー。



当時ちょーど「援助交際」という言葉が流行っていた頃で、あるとき梅田の地下街を歩いてたら女子高生と間違われ、五万円持ったおっさんに追いかけられ、なんかむかついて

「そっちがそうくるんなら、こっちもセーラー服着てやるわ!!」

とよう分からんキレ方でキレた帰結として買うたのでした。
まあ若い女子というものはいろいろ武装するものなので、そんな経緯はどうでもいいんですが。
さらにどうでもいいこととして、その五年後には五千円持ったおっさんに追いかけられ、自らの性的市場価値が五年で十分の一に下落したことを知りました。下落しろしろそんなもん。

全身写真が見つかりませんでしたが、ワンピース型なのでそこまで制服っぽくはない。
後ろはこんな感じ。




いもうとが高校時代につけてたやつのおさがり(おあがり)のりぼんをつけました。





エントリー2: 黒×白ライン(長袖、ワンピース型)

半袖を買ったので冬用も欲しくなり、次に買うたのんがコレ。
シムプルなので汎用性高し。よう着てました。初めてのデエトにも着ていきました…か?(c: 安尾信乃助




これはけっこう最近までよく着てました。
大学院生時代の写真。↓

 


ちなみに、二枚目の写真で手に持っているものは鮭のはらわたです。






エントリー3: 白×紺ライン(長袖、ワンピース型)

黒があったら白も欲しくなるのが人情というもの。
白は、いろんなりぼんを合わせられてたのしかったのでした。
さわやかな白セーラーは永遠の憧れですね!!


臙脂りぼん




青りぼん







● 変種系セーラー


次は、制服ぽくないちょっと変なセーラーを紹介。


エントリー4: ピンク×紺ライン(長袖、ワンピース型)

これは地の色がピンクというのが珍しいのです。「ピンクセーラーなんてあったらかわいいなー」とズット思っていたところ、古着屋で見つけて買うたのでした。



螺鈿」とかいう謎のブランド名(?)がタグに書かれているのですが、購入時、古着屋の店員に、

「この漢字なんて読むか分かるー? 読めないよねえー、難しいよねえー」

とからかわれ、

(ナメるな!! おれは小学校のときずっと漢字テストだけは満点やったんや!)

と思うたのを覚えてます。






エントリー5: 赤×紺ライン(長袖、ブラウス型)

ピンクの次は赤!!
腕になんかエンブレム様のものがありますね。
Atsuki Onishi のものらしいです。

  

これはどっかのバザーで10円で購入。肌触り良し。しかし残念ながらわたしにはサイズが大きすぎたので、あんま着てません。着用画像は見つからずでした。




エントリー6: 白×紺ライン(半袖、ブラウス型)

一見シムプルなセーラーなのですが、よく見ると胸ポケットにバンビちゃんが刺繍されていたりと、にぎやかなセーラー。これは非常によく着ていました。夏服。

  

メーカーは、Betty's Blue です。
当時の Betty's Blue は、まだ子供服屋ではなかったのでした。
「エロ本ではなかった頃の『宝島』」みたいな懐かしさを感じます。


3年ほど前。ぶー子と私。




当のぶー子。






エントリー7: ピンク×濃ピンクライン(半袖、ブラウス型)

だんだん楽しい感じになってきました。これも Betty's Blue ですね。
ピンク地にピンクライン! このセーラーはなかなか無いです! しかも二本ライン! 二本ラインです!(昂奮)

  


着てみると、なんかあんまセーラー感ないすね。





エントリー8: グレー×水色ライン(長袖、ブラウス型)

だんだんセーラー感が消えてゆきます。
これは、カラーリングの珍しさもさることながら、トレーナーのような生地でセーラー、というところがポイントです。

  

長年眠ってたんですが、先週復活させてみたら別にふつーに着られました。
これも Betty's Blue ですねー。セーラーに関してはずいぶんお世話になったブランドです。古着でばっかし買うてましたが…。




エントリー9: 黒×白ふりふり(半袖、ブラウス型)

そしてこれ! レース付セーラー。

  

これを見つけたときはテンション上がったものです。
レース付=正装なので、がっかいのときとかに着てた気がするんですが着用画像は見つからず、無念。
裾もひらひらしてるのですよー。





● かろうじてセーラー


エントリー10: ジャージ

最後のセーラーは、ジャージです。

  

これは珍しい! もはやどこで買ったのだが覚えていませんが(たぶんフリマの類)、

「セーラーで、かつ、ジャージ!?」
「しかもピンクに臙脂のライン!!」

と非常な昂奮を覚えつつ購入したのは覚えてます。

普段運動をせず、ジャージというものを持っていないので、ちょっとしたときに重宝します。
あのひこにゃんマラソンにも、このジャージで挑みましたよ!↓





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以上、現時点でのわたくしのセーラー連を紹介させていただきました。かつては「コスプレの人」としてなんとかドットコムに書き込まれたりもしましたが、冒頭にも述べたように、これらが決して「コスプレ」でないということが分かっていただけたでしょうか。
いや、っていうかむしろ、そもそも装いとはすべてコスプレなのである。君たちの制服も、背広も、リクルートスーツも、モテ服も、オタクファッションも。全裸ですら、それが人間関係や社会の中において何らかの意味を付与されている限りにおいてはコスプレなんである! そうした自覚のもとにわたくしはセーラーを着ていたのであって、学園祭のときにだけメイド服を着るよーなおまえたちのコスプレとはわけが違うのだ!


……と息巻いてみたものの、わたくしもそろそろ年齢的に、これらのセーラー服の処遇を抱えねばならぬ時期にさしかかってまいりました。
誰か後継者が現れれば譲ってもよいのですが、これぞという人が見つかりません。ってか、こんな着古した服を貰うても誰も嬉しくなかろう。このまま40歳まで着続けるか、そして死んだ暁には「ぬらた記念館」(そういうものができたと仮定して)に展示してもらうのか……胸はしぼんでも、夢はまだまだふくらみます。


#「なぜセーラーに惹かれるのか」論については、今日は触れません。