なんだかびみょうに忙しい夏ですが、続・旅話です。
今日は、ドイツ・ローテンブルクでの写真をご紹介。
ローテンブルクは、古い街並みが大切に守られ、「ロマンティック街道の宝石」とも呼ばれる素敵な街です。
おとぎの国のような家々の窓には、色とりどりのお花が飾られ……
しかし、そんな街の中で、われわれが訪れたスポットと云えば………。
中世犯罪博物館!!(どーん)
鉄の処女。アイアン・メイデン!!(どーん)
そうなのです。 「中世犯罪博物館」は、中世に用いられた拷問器具や刑具を展示した博物館。
どきどきしながら中に入ると、なぜか、受付の女性が、「コンニチーハ!」と日本語で迎えてくれました。
(公式サイトにもなぜか日本語頁が少しだけあるのですが、このフォント、なんか不気味。)
建物はそれ自体、牢獄のように暗く不気味です。ひんやりとした螺旋階段を上り、展示室へゆきます。 小さな窓からごくわずかだけ差し込む光に、
「なぜ我らは、この美しい町の中でよりにもよって此処に来てしまったんだ?(ツアーのみんなは可愛い街並みを散策したりショッピングしたりしてる筈……)」
という気持ちにならないでもなりませんが、気にせず、展示物を見てみましょう。
【 ((((;゜Д゜))) 系 】
しょっぱなからトバしていますね。
説明しなくとも、なんとなく用途は分かるとおもいます((((;゜Д゜)))
これはどっかを締め付けるとかなんかそういう器具だったとおもいます((((;゜Д゜)))((((;゜Д゜)))
シュレーバー父の発明しそうな器具の数々……。
それぞれの用途を想像してみましょう((((;゜Д゜)))((((;゜Д゜)))((((;゜Д゜)))
その使用法の一例。このような不自由な形で身体を拘束し続けると、やがて、血栓や麻痺が起こります。
この数時間前までヒコーキの中でエコノミー症候群寸前であったわれわれには、けっこう現実的な恐怖でありました。
いかにもおどろおどろしい何かです。
この一角には他にも、「絞首用の紐」などがあり、さすがに暗鬱な気分になりました...。
ここに展示されているのは中世のものではありますが、現代でも、至るところで、拷問や処刑は行われているわけであり……。うぅぅ。
その形から、「苦痛の洋梨」などと呼ばれる器具。使用法はもはやこわくて書けないので検索してください。
ああ、人間とは!
館内の解説には、ドイツ語・英語に並んで、日本語が添えられています。日本からの客が多いのでしょうか。
ああ、日本人とは!
【資料系】
この博物館、じつは、上のような恐ろしい器具の展示以上に、貴重な古い法学資料が充実していることで有名なのだそうです。が、ドイツ語だし時間もないしあまりゆっくり読むことはできず、残念。
こちらは、法学書の蔵書票のコーナー。なのですが、これはかっこいい! ドクロのやつや首吊りのやつなど、斬新なデザインです。
【おまぬけ系】
刑具には、上のような、身体的ダメージを与える痛いものだけでなく、精神的ダメージを与えるためのものもあります。
「口やかましい女のバイオリン」と呼ばれる、女性用の晒し台です。他にも、お転婆な女性、反抗的な女性に使われた道具が多々あり、この時代に生まれていたら…と恐ろしくなります。
こちらも女性用の羞恥刑です。頭に珍妙なものをつけさせて辱めを与えているのだそうですが、今見ると、何が珍妙なのかよく分かりません。
(※参考:類似の何か)
こちらも同様に、晒された罪人にかぶせ、屈辱を与えるためのマスクですが、つまりは鼻メガネです。つまり、加藤茶氏は、常に屈辱を与えられている状態であるといえます。
館内は、各国の観光客でなかなか盛況でしたが、特に中学生くらいの集団がきゃあきゃあと熱心に盛り上がっていました。子供というものは、残酷が好きですよね。そして、残酷への興味をストレートに表出しますよね。そういえば私も子供の頃、百科事典で「鉄の処女」の存在を知り、その頁を眺めてはウットリ&ガクブルしていた記憶があります。あの気持ちはなんだったのだろう? という疑問は、今でもたとえばフロイトやバタイユを読む原動力になっているようにおもいます。
ところでそんな一団の中に、アイアン・メイデンシャツを着た少年がおって笑いました。狙ったんか? 単なるロック少年なのか? 気になるところです。↓