菓子てうものは、最初は基本ジャケ買いなのですから、ジャケに気合をいれてる菓子や好みなジャケの菓子はもう勝ったも同然です。菓子は見た目が9割です。いやそんなこともないが。
とゆわけで、最近感動した菓子ジャケを紹介します。
1. meiji Feel Mint チョコレート
昨日コンビニで収穫。これは夏らしくてクールでいいですね!
まんまチョコ×ペパーミントのカラーリング。この色好き。煙草の箱ほどのサイズでコンパクトなのもいいです。
そもそもわたしはミントチョコが好物なのですが、国内ではあまり売られていないように思います。妹がアメリカへ旅行する際、「ミントチョコをいっぱい買ってきてくれ!」と頼んだのですが、アメリカのミントチョコはどれもこれもねちょねちょしていて爽快感のかけらもありませんでした。
なので、ねちょねちょしていないコレは嬉しい! と感動して後輩に分けたところ、「歯磨き粉の味」という評価でした。
2.聖護院八つ橋
いただきものの八つ橋の箱。
夏使用なのか、ずいぶん清涼感ある箱であるなあ、とあけてみると……
「夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。
螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし」。
内側に『枕草子』の一節が!
さらに開けてゆくと、
桜の模様とともに、
「春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」。
左側には、雪の模様。
「雪の降りたるは言ふべきにもあらず
霜のいと白きも、またさらでも
いと寒きに、 火など急ぎおこして、 炭持てわたるも、いとつきづきし
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白い灰がちになりてわろし」。
そして、秋。
「 秋は夕暮れ。
夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、
三つ四つ、 二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり
まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし
日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず」。
で、紅葉の意匠とともに、八つ橋登場。
ご本尊(八つ橋)に至るまでにこんなに楽しませてくれる箱がかつてあったでせうか。
ひさびさに、京都力を感じました。
味はふつうに八つ橋でした。ニッキ味はさらなり。抹茶もなほ。