宇治にまゐりはべりぬ



ちょっとばかし前のことですが、宇治に散策にいったょ

古来より、和歌なんぞにおいては「憂し」と掛けられてきたかわいそうな宇治ですが、
この日は憂さのかけらもない新緑でした。
そして、街全体も、別の意味で緑でした。


まず、京阪宇治駅を降りたところにある自販機に吃驚。



超・宇治仕様!
こんな全面抹茶っぽい自販機、宇治以外で見たことないわ。
さすが小学校の水道から宇治茶が出る町。
この後平等院参道を歩いたら、通りの両側は見渡す限りびっしりお茶屋。抹茶ソフトクリームの群れ。蕎麦は茶蕎麦がデフォルト。ってことで、ちかちかするくらいグリーングリーンでした。市の掲示物もグリーン背景で統一されてました。もちろん抹茶ソフト食べました。
【わたしの中の「観光」の定義】 観光=ご当地ソフトを食すこと。


これはJR宇治駅前の茶壺ポスト。郵便物が茶浸しになりそうやん。




宇治川のほとりにある謎のオブジェ。
「茶の香りを表している」らしいです。







そして、今回の衝撃。

観光ゾーンからびみょうに外れたところに、「橋姫神社」という小さな神社があるのです。
橋姫とは、周知の通り、激しい嫉妬で知られる川の女神さま。して、橋姫神社は、すなわち縁切り神社。
わたしは数年前にも一度橋姫神社を訪れたんですが(注:べつになんかと縁を切ろうとしてたわけではない)、その際に実におそろしい光景を見たのでした。
その日、既に時刻は夕暮れ、重苦しい曇天の下、ひとりの女性が一心にお祈りをしていたのですが、その女性の風貌たるや。ぼうぼうと振り乱された長い髪に、血走った眼に、足もとは裸足。境内に足を踏み入れたわたしの姿など目にも入らぬ様子で、神殿の前を幾度も裸足で行ったり来たり立ったり臥したりしながら、ぶつぶつぶつぶつと何かを必死で神に祈り訴えているのでした。
本気や、この人、超本気や!
あまりにあんまりな鬼気迫る様子に、早々に、逃げた。

…という怖い思い出を思い出しながら橋姫神社を再訪したところ………




……ヤンデレキャラ化された橋姫グッズが販売されてるッ!

こんなガチ神社にまでキャラ文化の波が………。

改めて日本ヲタク文化の影響力に打ちのめされ、帰りは京都アニメーション本社(宇治市木幡)を参拝して帰りましたわ。



↓帰りの電車で見た、笑った広告