ゑびすパイロンvsゴミ

先日、「十日ゑびす」にいきました。

ゑべっさんと云えば、当然大阪が有名ですが、わが京都にも「京都ゑびす神社」があり、商売繁盛を願う笹を手にした人たちでそれなりに賑わうのです。
まったくどうでもいい情報ではありますが、わたしにとっても、「人生で初めてじゃがバタを食べた」思い出深い祭りですので、思い入れがあります。
ですが、京都のゑびすは大阪のそれに対し、「貧乏ゑびす」と呼ばれるらしいということを最近知り、テンションが下がりました。


  



さて、以下は、その十日ゑびすで採取したパイロンたちです。

祭りといえば屋台ですが、京都のゑびすは、大和大路通りという細い通りにずらっと屋台が並びます。
大和大路通りは、民家や昔ながらの商店が並ぶ通りです。
そして、屋台といえば、ゴミです。
このゴミとの闘いのため、普段どこに収納されていたのだ?という数のパイロンたちが動員されておりました。






植え込みを守るパイロン軍。見事なスクラムです。
たしかに植え込みは、なぜかゴミの捨てられやすいスポットですよね。(しかも掃除しづらい。)
新しいマンションの玄関ですので、気合も入っています。
手前には缶コーヒーの空き缶が放置されていますが、植え込みだけは死守したようです。





こちらは、敢えなく闘いに敗れたパイロンです。
「ここにゴミを捨てるな」印だった筈が、「ここにゴミを捨ててね」印にされてしまったようです。
多数決の暴力、と言うべきでしょう。

それはそうと、表面に「博多」と書かれているのが気になります。





これはひどい。最早、虐待の域です。
上半身を奪われたうえ、ゴミ箱にされてしまったパイロン。
フランクフルトの棒のようなものと、紙コップが投げ入れられていました。

上半身は遠くの雑踏の中に転がっていたので、せめてもの慰めに縫合しておきました。



パイロンたちよ、祭りに浮かれるひとびとの中で、きみたちは誰よりもがんばっていましたよ!