骨と皮

何気なく横を通り過ぎようとしたら、視界の端に闖入してきた赤い物体、おや、そんな姿に成り果ててはいるけれども、おまえさんはパイロン(の皮)ではないか!

皮だけになったパイロンは、木の棒にくくりつけられることでパイロン性を保っていました。








【採取地:大阪市天王寺区



こんな崩壊してしまってはもう捨ててしまえば、と一見思われますが、なるほど、棒だけ設置するよりも、パイロンの皮を纏わせることで、視覚的効果が高くなっていますね。
最後まで、パイロンの役割をまっとうさせようとした例です。

それにしても、こんな姿になっても、「あ、パイロンだ」と分かる、パイロンとしてのアイデンティティを保持しているのがすばらしい。
人間がこんな姿になったとき、わたしたちは果たして人間としてのアイデンティティを保っていられるでしょうか。「こんな姿」ってどんな形か知りませんが。