夜の散歩をしないかね

夜、けんきうしつでひとり、ぴこぴこ、うぐー、としていたところ、ホタルをみにゆかないかね、とM氏が誘いに来てくだすったのでした。

ちょうど、ホタルの季節であるし、今日はホタル見がてら夜の散歩でもしたいなア、と思っていたところであったので、よろこんで参加させていただいたのでした……が、「散歩」のレヴェルを大きく逸脱したハード蛍狩りになったのでした。


チャリで丸山書店に集合。総勢七名。
宝ヶ池に行こうと思うんですが、ハードですよねぇ、
とM氏が仰ったので、どこか近場にするんかな、と思うたら、
一行は無言で白川通の坂を上り始めました。
どこに向かってるん?
と最後尾を走る若者に尋ねるも知らないとのこと。やがて一行は、修学院を越え、高架に差し掛かります。
やはり宝ヶ池に向かっとる……。


宝ヶ池まではずっと延々上り坂。しかもわたし以外は皆屈強な(でもないが)ヲノコたち。坂道をびよんびよん飛ばすので、何度か脱落しそうになりました。
が、高架下あたりの田舎みちを風切って走ると、既にほのかに夏の匂いで、なんやちょっと懐かしく、ワア、少年時代を思い出すなア! と、ありもしなかった少年時代を思い出しました。



そして宝ヶ池到着。
履物弱者(運悪くヒールを履いていた)のわたしはここでも転びそうになりつつ、川べりに降りて散策。
叢に分け入るとそこここで、ふよーんふよーんと光っています。
なかまたちとリズムを合わせて点滅する様子がかわいらしいです。

聞いたところによると、ここには、ゲンジボタルヘイケボタル・ヒメボタルと三種の蛍がいるとのこと。
うちの近所(わりと市街地)で見かける蛍と違い、強い光でした。
時期を選べばモット、ネオンライト状態に光る様子が見られるとのことでしたが、都会っ子のわたしには充分眼福でした。
掌にも載ってくれたし…。


a氏の肩にとまったやつを、写真に収めようとしたが上手く行かず、まさに飛び立ってゆく図が撮れてしまいました。↓





解散後、ふた組に別れ、われわれは、ブックオフ宝ヶ池店へ向かいました。
せっかく遠出してきたからにはその土地のブックオフに行きたくなるのが人情というものではありませんか!
郊外の夜に光る黄色い(ちょっと青い)ホタル=ブックオフよ!
川からまたしばらくチャリを飛ばしてたどり着いたブックオフはしかし、わたしたちの目の前で照明が落ち、閉店になりました。
嗚呼、このパタン、何度目であろうか……今日もまた、ダメ部部長としてのダメさを発揮できました。



   物思へば 店の閉まるも わがみより
       あくがれいづる ダメかとぞみる
                  ぬらた式部



↓帰りに寄ったコンビニのトイレにあった謎貼り紙。
  男よ、店長はお怒りです!